トヨタ式家事に学べ!ワンオペ家事をなくすための5つの言葉
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もとです。
早速ですが、トヨタ式家事という言葉をご存知ですか?
これは、香村 薫さん著書の「トヨタ式家事シェア」という本なのですが、トヨタとは、
そう、あのトヨタ自動車のことです。
トヨタ自動車では、生産工程において「ムリ・ムダ・ムラ」を徹底的に省いていることで有名です。
この3つすべてを家事にも取り入れていこうというのが、香村さんの考え方です。
その本を読んでみて、とても興味のある内容を抜粋して紹介したいと思います。
内容が多いので、いくつか記事を分けて書いていきます。
家事におけるムリ・ムダ・ムラとは??
今回は、ムリに焦点を当ててシェアしていきます。
2017年の流行語大賞に「ワンオペ家事」という言葉がノミネートされましたが、文字の通り、育児・家事すべてをひとりでこなさなければならないことを意味します。
すなわち、これは日本の昔の「夫は仕事、妻は家事」慣習で言えば、妻が家事をすべてこなすという意味合いが強いでしょう。
万が一、このワンオペの状態で、妻が病気で倒れた時、果たして夫は育児家事のすべてをこなすことができるでしょうか。
やはり、ワンオペ家事にはムリがあるということです。
トヨタではこの「負荷が能力を上回っている状態」として、徹底的に排除されるとのことです。
この場合、トヨタの工場ラインなどにおいて
ひとつの工程だけでなく、プロセス全体としてどのように効率化でき、生産能力を向上できるかという視点を検討します。
これを家事に置き換えると
妻ひとりの時短だけでなく、家族全体としてどのように少ない時間で家事・育児ができ、一番幸せな生活を送れるかを検討する必要があるということです。
とはいうものの、いざ家事となると、いったい何をどのように始めたら分からないのが現状・・(私もそうです・・。)
また、「仕事が忙しい」「やってもほめてくれない」「慣れているほうがやったほうが早い」などといった理由でなかなか家事に協力できていないのが実情です。
では、どのような方法で家事に協力的になれるのか?
香村さんは次のようにアドバイスします。
家の中をバーベキュー場のようにする
部屋全体をバーベキュー場のように、どこにどんな道具があるか、配置を明確にすることによって、家事のしやすい環境にもっていくことです。
部屋にムダなものがなく、必要な物がすぐそばにあれば、あとは実行するのみ!
まずは、部屋をシンプルに、スッキリさせるというところから始めましょう。
妻の声かけが大きなあと押し
ただ、バーベキュー場にするだけではなかなか第一歩は踏み出せないもの。
そこで、この5つの魔法の言葉で後押しをします。
5つの魔法の言葉を香村さんは実践したということです。
1.なにか、いいアイディアない?
2.好きにしていいよ
3.やり方を書いておいたから
4.すごく助かるよ
5.うちはいいねって言われるよ
1.(なにか、いいアイディアない?)の具体例として
リビングの模様替えしたいけど、なにかいいアイディアない?
子どもの誕生日にサプライズしたいけど、なにかいいアイディアない?
相談されて悪い気がすることは少ないでしょう。
問題ごとを相談されたら、何とかして解決しようという気になるはずです。
2.(好きにしていいよ)の具体例として
あなたが食べたい食材を買ってきていいよ
エアコンを買い替えたいけど、まかせていい?
いくつかの選択肢があって、その中から好きなものを選ぶといった行為は、男性の好物です(笑)
男性はベストなものを狙いすぎる傾向があって、ひとつのものを選択するのに時間がかかるとのこと。
その中から時間をかけてじっくり選んだものは、どれも愛着がわいてくるはず。
そうなると普段から目を配ったり、壊れたものは積極的に治したりするようになります。
3.(やり方を書いておいたから)の具体例として
夕食の調理方法を書いておいたから
おもちゃの片づけ方法を書いておいたから
普段から家事育児をこなしている女性なら、手順がしっかりと頭に入っているので、メモ書きなど必要ないですが、慣れない男性はいったいどこから手を付けたらいいのか分からないのが現状。
かといって、いちいち口出しされると、プライドが傷つけられます(笑)
メモ書きにちょこんと書かれてあるだけで、すっと動けるようになります。
4.(すごく助かるよ)の具体例として
子どもの相手をしてくれるだけですごく助かるよ
悩みを聞いてくれるだけでストレス発散になるよ
夫が家事育児にしっかり貢献してくれているということを言葉で伝えることが大事です。
ささいなことでも助かると伝えるだけで、仕事でお金を稼ぐ以外にも自分は家族に貢献できているという心境になります。
5.(うちはいいねって言われるよ)の具体例として
〇〇さんのダンナさんは家事をしてくれないんだって。だからうちはいいねって言われるよ。
妻から直接感謝の言葉をもらうのはうれしいですが、第三者の〇〇さんからいいねと言われると、世間全体からほめられているような感覚になるので、さらにモチベーションが上がります。
おわりに
今や夫も妻も働きに出る時代。こういう時代だからこそ、妻に家事すべてをさせるのはさすがにムリがあります。
かといって、夫がちょくちょく家事をやっても家族からの反応が全くないのも悲しいことですね。
やはり、普段からのコミュニケーションが欠かせないと感じました。
ワンオペ家事という言葉がなくなるように、夫が積極的に家事に参加できるような仕組み作りとコミュニケーションが不可欠ですね。
一人だけでイライラしないために効率化を目指した家事のノウハウがぎっしり詰まっています。ぜひともおすすめしたい1冊です。